セブン&アイ、クーシュタールからの買収提案を拒否 – 過去最大の買収劇は幻に

日本の小売大手セブン・イレブン

日本の小売大手セブン&アイ・ホールディングスは、カナダのアリマンタシオン・クーシュタールから提示された385億ドルの買収提案を拒否した。これは、もし実現すれば日本企業に対する過去最大の外国企業による買収となるはずだった。

セブン&アイは、買収提案は株主の最善の利益にならないと判断。特に、合併後の企業がコンビニ業界で圧倒的なシェアを握ることになる米国では、独占禁止法上の大きな課題に直面する可能性が高いことを懸念材料として挙げた。クーシュタール側は買収資金の調達と完了に自信を示していたが、セブン&アイは提案額が intrinsic value を反映していないとし、規制当局の承認を得られる見通しが立たない限り、交渉に応じるつもりはないと表明した。

クーシュタールからの提案額は、2022年のイーロン・マスク氏によるツイッター買収以来、企業に対する最大の全額現金買収提案だった。セブン&アイの株価は提案発表後に上昇したが、拒否を受けて下落。クーシュタールの株価も提案公表後に下落している。

今回の買収提案は、日本企業のコーポレートガバナンス改善への取り組みが進む中で、欧米投資家の関心を集めていることを示す事例となった。セブン&アイの買収が実現すれば、2018年の東芝メモリチップ事業買収を上回り、日本における過去最大の外国企業による買収となるはずだった。クーシュタールにとっては、世界的なリーチを拡大し、規模の経済を向上させる機会となる可能性があったが、米国での独占禁止法審査が大きな障壁となることが予想されていた。

セブン&アイの株価は長年低迷しており、投資家からは経営陣や資産構造への不満の声が上がっていた。今回の買収提案は、こうした状況に対する一つの解決策として注目されていたが、実現には至らなかった。今後の焦点は、セブン&アイがどのように企業価値向上に取り組むのか、そしてクーシュタールが新たな提案を行うのかどうか、に移ることになる。


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