2025年7月4日──
アメリカ独立記念日。
本来ならば家族と過ごす祝祭の夜。
オアフ島のいくつかの地域では、空に打ち上がる花火よりも先に、銃声が鳴り響いていた。
ホノルル警察(HPD)の発表によれば、
この独立記念日前後、Maili・Waianae・ʻEwa Beach・Kalihiなどで
少なくとも6件の銃撃事件が発生。
その多くに、若年層が関与していたという。
【マイリ・ビーチパーク:午前0時の悲劇】
午前0時ごろ、家族や友人とキャンプをしていた22歳男性が胸を撃たれて重傷。
逮捕されたのは、わずか16歳の少年だった。
ハワイのビーチで、星空を見上げながら語らっていたであろうその時間に、
少年の手にあったのは花火ではなく、拳銃だった。
【ワイアナエ:一日中銃声が止まない街】
同日の未明、25歳男性宅の前でドライブバイシューティングが発生。
幸いにも男性は無事だったが、銃弾は確かに住宅街を貫いた。
午前8時45分ごろには、2人組の男が車から海に向かって発砲。
1人は違法銃器と薬物所持、もう1人も薬物所持で逮捕された。
さらに夜8時には、空に向かって発砲する男も現れた。
まるで「空砲」なら罪が軽くなるとでも思っているのか──。
【エヴァ・ビーチ:18歳の恋人に向けた銃口】
午後6時半、車内で18歳の男が恋人に発砲。
彼女は下半身を撃たれ重傷。
愛情のすれ違いが、引き金に変わる時代になってしまったのか。
【カリヒ:赤いジープからの連続銃撃】
7月5日午前1時半。
赤いピックアップトラックから銃弾が放たれ、5人の若者が襲われ、4人が負傷。
容疑者はいまだ逃走中。
🔻若者たちと崩壊する地域社会
HPDは警官の増員を発表し、
ワイアナエ高校とカポレイ高校には常駐警官を配置するという。
それはもう「教育の場」ではなく、
潜在的な銃犯罪の拠点として、監視対象になった学校の姿だ。
私はハワイに25年以上住んでいるが、
この「楽園」と呼ばれる島の裏側を、何度も目の当たりにしてきた。
観光客の目には決して映らない、もう一つのハワイ。
観光プロモーションでは語られない、
銃声とドラッグが日常に入り込んだ島。
そして何よりも恐ろしいのは、
それが年々“当たり前”になりつつあるということ。
💬【あとがき:楽園という嘘】
独立記念日に響いた銃声は、
自由や平和を祝う音ではなかった。
それは、怒りと孤独と絶望が混ざり合った爆発音だった。
ハワイは楽園じゃない。
少なくとも、「そこに住む者たち」にとっては──。
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