
「シニア夫婦、スーツケースと新幹線の攻防」
娘に会いに、夫婦でハワイへ行くことになった。
今回の旅は羽田空港発。
問題は、福岡の自宅からどうやって羽田に行くか。
選択肢は2つ。
新幹線か、飛行機か。
常識的に考えれば飛行機だ。福岡空港から羽田まで1時間半ほど。
料金も新幹線より少し安いし、体への負担も軽い。
だが、我が家はJR久留米駅から徒歩5分。
つまり「大きなスーツケースをどう扱うか」が勝敗を決めるのだ。
新幹線なら久留米駅から博多で乗り換え。
しかも同じホーム。負担は少ない。
ただし乗車時間は約5時間……。
還暦を過ぎた二人には、少々長旅である。
さらに最近の新幹線は、
インバウンド客も、
アウトバウンド客もスーツケースだらけ。
駅員に聞けば
「スーツケースを持っているなら、専用の置き場付き座席を予約してください」とのこと。
1号車のABC席やDE席、その後ろに大きな荷物を置けるスペースがあるらしい。
ところが、それは1両にたった5席分。
うっかり予約を忘れれば、
20キロ近いスーツケースを網棚に持ち上げる羽目になる。
……還暦夫婦にそんな筋トレは、もうできない。
そう、海外旅行は「空港」ではなく、スーツケースをどうするかという問題からすでに始まっているのだ。
これから東京へ新幹線で行き、そこから海外に向かう方へ。
スーツケースを抱えて旅立つ予定なら、
ぜひ予約のときに「スーツケース置き場付き席」を忘れずに。
さもなくば、
出発前に一番の難関
――「網棚にスーツケースを持ち上げる」――
が待っているかもしれません。
福岡から羽田へ行く方法は2つ
福岡から羽田空港に行く方法は主に以下の2つです。
- 飛行機で福岡空港 → 羽田空港
- 所要時間:約1時間半
- 料金:新幹線より少し安い
- 体への負担も少ない
- 新幹線でJR久留米駅 → 博多 → 東京(品川)
- 所要時間:約5時間
- 博多駅での乗り換えあり(同じホームなので負担は軽い)
- 自宅から久留米駅が近く、大きな荷物を運ぶ距離が少ない
一見すると飛行機の方が楽に見えますが、実際には「スーツケースをどう扱うか」が選択の決め手になりました。
新幹線の「スーツケース専用席」制度とは?
最近の新幹線は、インバウンド旅行者もアウトバウンド旅行者もスーツケースを持っています。そこで導入されたのが「大型荷物スペースつき座席」です。
- 対象:160cm以上(3辺合計)の大型スーツケースを持つ乗客
- 予約方法:みどりの窓口やネット予約で「大型荷物スペースつき座席」を選ぶ
- 座席位置:1号車の最後部(1番ABC・DE席の背後に設置)
- 数量:1両につき5席分のみ
この席を予約していない場合、大型スーツケースは 足元 か 網棚 に置くしかありません。
しかし、20kg近いスーツケースを網棚に持ち上げるのは、還暦を過ぎた夫婦にはなかなか厳しい現実です。
実体験から学んだ「旅行はここから始まっている」
私たち夫婦も、最初は「飛行機が楽だろう」と考えました。
けれども、自宅から久留米駅まで徒歩5分。新幹線を使えば空港まで大きな荷物を転がす必要がない――そう考えて、新幹線を選びました。
実際に利用してみて感じたのは、海外旅行は空港に着く前からもう始まっているということ。
大きなスーツケースをどう扱うか、それだけで旅行の快適さが大きく変わります。
これからハワイ旅行へ行く人へのアドバイス
もし、これから新幹線で羽田に向かい、そこからハワイ旅行へ行く方は――
- 必ず「大型荷物スペースつき座席」を予約してください。
- 数に限りがあるので早めの予約が必須です。
- 予約を忘れると、出発前から「網棚に荷物を持ち上げる」という最大の難関が待っています。
シニアのハワイ旅行の準備のまとめ
ハワイ旅行と聞けば、多くの人は「ビーチ」や「グルメ」を思い浮かべるでしょう。
しかし実際には、出発前の日本国内移動からすでに旅は始まっています。
私たち還暦夫婦にとって、最初の関門は「空港」ではなく「新幹線のスーツケース置き場」でした。
これからハワイに出かける方へ――旅の第一歩を軽やかにするために、スーツケース席の予約を忘れないでください。
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