
この問いは、コロナ禍が明け、自由に海外旅行ができるようになってから、
何度も何度も投げかけられてきたテーマです。
とりわけ、ハワイに根を張って観光業に従事している人たちにとっては、まさに「死活問題」でした。
HISもベルトラも、ウェディング業界も、
そして、個人でヘアメイクやカメラマンをしている方々も…
ハワイで「日本人観光客ありき」のビジネスをしていた人たちの多くが、今もなお“帰ってこないお客様”を待ち続けています。
ところが、あのコロナ禍で意外にも潤ったのが、一部のレストラン経営者たちでした。
私の知る限りでは、彼らは皆、一億円を超える補助金を得て、むしろコロナ前よりも資産を増やしていました。
でも、そんな一部の“勝ち組”を除けば、観光業の現場は今も地を這うような日々が続いています。
「日本人観光客は戻るのか?」という問いの答え
結論から言います。
もう、日本人観光客はハワイに戻らない。
これは、私の“悲観的な意見”ではなく、
現場を見てきた“冷静な現実認識”です。
その最大の理由は、
「ハワイ側に受け入れる体制がない」からです。
宿泊料の高騰とカプセルホテルという愚策
ハワイのホテル料金は、今や“非常識”とも言えるレベルにまで高騰しています。
そのくせ、ホテルのクオリティやサービスは年々落ちていく一方。
そんな中、2025年5月。
ついにホノルルに「カプセルホテル」が登場したというニュースがありました。
ハワイにカプセルホテル?
──いったい誰の発想でしょうか。
「宿泊料が高いなら、部屋を小さくして価格を下げればいい」
そのアイデアが、いかにも**“机上の空論”**であることは明白です。
日本人がハワイに求めるのは、“非日常”と“ゆとり”です。
それなのに、ただ狭く、息が詰まりそうなスペースを与えて「はい、これで安く泊まれますよ」と言われても、誰が喜ぶのでしょうか。
カプセルホテルに泊まる日本人を想像してしまう情けなさ
正直に言います。

そんなホテルに泊まる日本人観光客がいたら、情けないとすら思ってしまうのです。
もちろん、旅のスタイルは人それぞれです。
けれど、ハワイという場所において「カプセルホテル」という選択が正解だとは、私はどうしても思えません。
これからのハワイは「選ばれる場所」ではなくなる
ハワイが好きだった。
私も長く住み、観光業にも関わってきました。
だからこそ言いたい。
今のハワイは、観光地としての“本質”を見失っています。
物価は高騰し、サービスは劣化し、観光客に寄り添う姿勢は消えていく。
そんな場所に、もう日本人は“夢”を求めなくなっているのです。
【まとめ】
- 日本人観光客は、もうハワイに戻らない
- 受け入れ体制が崩壊している(特に宿泊費の高騰)
- 「カプセルホテル」という安直な発想が象徴
- ハワイの“非日常性”は失われつつある
ハワイがかつてのように「憧れの楽園」として、
もう一度、日本人に選ばれる日は来るのか——
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