味仙(弥山)はなぜハワイに出店しない?意外な理由をハワイ在住者が解説

ラーメンは日本食!?

ラーメンは、日本が生み出した料理のひとつ──
そう聞いたとき、私はなんだか少し誇らしい気持ちになった。

私自身、ラーメンが好きだ。

いや、好きというより、「救われる」と言った方が近いかもしれない。

どこの国にいても、ふと街角に“ラーメン”の看板を見つけると、
なぜか胸の奥がゆるんでしまう。


その店が本格派でも、なんちゃってでもかまわない。
あの湯気の向こうに、遠い日本の風景が見えるような気がするのだ。

旅先でも、異国でも、
「ラーメン」がそこにあるだけで、自分の場所に少し戻れる。

そう感じるのは、私だけだろうか──。

味仙(弥山)がハワイに出店していない理由は、

①高い物流コスト、

ハワイは、とにかく食材の輸入コストがバカ高い
特に、味仙みたいな“名古屋発の個性派ラーメン”だと、独特な調味料や香辛料を日本から仕入れるしかない。
それを安定して現地で確保するのは、正直かなりハードルが高いとおもう。

それにもうひとつ、大きな壁がある。
それが「人材」。

ラーメン店って、ただ麺を茹でて出せばいいってもんじゃない。
日本式の味・テンポ・気配り、そういう空気ごと伝えられるスタッフが必要ど。

実際、僕のまわりの飲食店オーナーたちもよく言ってます。
**「人材さえいれば、もっとやれるのに」**って。

  • 2024年:14ドル
  • 2026年:16ドル
  • 2028年:18ドル

2025年ラーメン屋さんのアルバイトの時給が約2100円(150円換算)
来年には最低時給が2400円になる。
2028年には2700円にそれ以降は毎年225円ずつ時給が上がっていく。

ハワイの経済が崩壊するのは目に見えている。
無能な州知事と議会の責任。

【2025年 ハワイ州 最低時給一覧】
米国ハワイ州議会は5月4日、州の最低賃金を2028年までに時給18ドルに引き上げるための法案を可決した。

ハワイ州の最低賃金は、2018年に時給10ドル10セントとなって以降、4年間据え置かれてきた。今回の改正により、同州の最低賃金は2022年10月1日から2028年までの間に、隔年で段階的に引き上げられる。具体的には、2022年10月1日から時給12ドル、2024年1月1日から14ドル、2026年1月1日から16ドル、2028年1月1日から18ドルとなる。

また、同州では、チップを受け取る従業員の最低賃金を一律に減額することが認められており、その減額幅は2016年から1時間当たり75セントとされてきたが、これも段階的に引き上げられ、2022年10月1日から1ドル、2024年1月1日から1ドル25セント、2028年から1ドル50セントとなる。

②現地のラーメン文化との相違、

ハワイにはすでに多数のラーメン店(天下一品、金田家、山頭火など)が進出していますが、

どれも、万人受けする”やさしい味が中心。

味仙のような超個性的で刺激的な台湾ラーメンは、

観光客やローカルの舌に馴染むまでに時間がかかる。

「辛いものが苦手な人が多いアメリカ本土以上に、ハワイでは厳しいのでは?」という声もあります。

③ブランド戦略としての慎重さ

味仙は、派手な全国展開をしているように見えますが、

実際は、各店舗ごとに味や運営方針が異なる「暖簾分け型」。


このスタイルは、「海外で安定した品質管理をするには向かない」という弱点も。

ハワイ進出は「魅力的だが、慎重に選ばないとブランドを壊すリスクがある」ため、見送っている可能性が高いです。

20年以上ハワイに暮らして思う。
本当においしいものは、「そこに行って食べるからこそ価値がある」──。

ハワイに味仙があったら、たしかに私は週に1度は通うだろう。
でもそれは、“名古屋から遠く離れたハワイにある”という奇妙さゆえに、少し味が変わる気がするのだ。

アロハシャツを着た現地スタッフが「イッライシャーイ!」と叫ぶ味仙を、私はちょっとだけ想像してみた。
だけど──たぶん、それは味仙じゃない。

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日本のラーメンの名店がハワイに出店したら?

想像してみてください。
ワイキキの夜風が心地よい中、ロイヤルハワイアンセンターの一角に「味仙ハワイ店」の赤い提灯が揺れている──。

そんな光景を見つけたら、きっと多くの日本人観光客が足を止めるでしょう。


異国の地で、あの“台湾ラーメン”が食べられるなんて!と、嬉々として並ぶ姿が目に浮かびます。

けれども、その味がもし辛さ控えめハワイ向けアレンジにされていたとしたら、
それはもう、あの名古屋の味仙ではないのかもしれません。

味仙は、「名古屋で食べるからこそ意味がある」──
そんな“聖地型グルメ”だと、私は思っています。

だからこそ、あえてハワイに出店しないという選択も、
ブランドとしての誇り、哲学の表れではないでしょうか。

…とはいえ、個人的には「一風堂」がハワイにあると嬉しいんですけどね。
あれはあれで、夜中に食べると最高なんですよ(笑)

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