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ワイキキ『アンドン飯店』

Anela.JブログのNO IMAGE画像(ハワイ・東京・福岡・CAのグルメ本音レビュー)

ワイキキでジャージャー麺といえば、ローカルに聞けば多くの人が口をそろえてこう言う。
「東仙閣」。

いまはもう営業していないが、あの味を覚えている人にとっては、ちょっとした伝説の店だ。
数年前に閉店したとき、日本人の間では小さなショックが走ったものだ。

それから数年。
ワイキキで「ジャージャー麺が食べたい」と思っても、なかなかしっくりくる店がなかった。
中華はある、韓国料理もある。けれど、あの“ちょうどいい街中華の味”にはなかなか出会えない。

そんな中で、ひっそりと名前が挙がるのが
On Dong Chinese Restaurant だ。

店構えは決して派手ではない。
むしろ「やってるの?」と一瞬ためらうような、昔ながらの雰囲気。
だが、こういう店ほど侮れないのがハワイの中華だ。

まずは定番の ジャージャー麺。
甘辛い肉味噌に、もちっとした麺。
特別な驚きはないが、どこか安心する味だ。
「ああ、こういうのでいいんだよ」と、「麺でなく、ご飯にかけたくなる」
なんて、つい独り言が出るタイプの一皿。

そして、もう一つの名物が 「辛いちゃんぽん」。
これが見た目以上にパンチがある。
真っ赤なスープに野菜とシーフードがどっさり入っていて、
一口すすれば、じわっと汗がにじむ辛さ。
ただし、ただ辛いだけではなく、しっかり旨味もある。

さらに、「酢豚」もなかなかの存在感。
甘酢のバランスがよく、衣も重すぎない。
観光客向けの妙に甘ったるい味ではなく、
ちゃんと“中華料理の酢豚”を食べている感じがする。

こうして並べてみると、
どの料理も「最高にうまい!」と叫ぶタイプではない。
だが、どれも「また食べに来てもいいな」と思わせる、
不思議な安心感がある。

もしかすると、
東仙閣が恋しくて来る人もいるかもしれない。
だが、ここは東仙閣の代わりではなく、
あくまで 『On Dong Chinese Restaurant』という別の物語の店だ。

派手さはない。
インスタ映えもしない。
でも、辛いちゃんぽんで汗をかき、
ジャージャー麺と酢豚で白いご飯をかき込んでいると、

「ワイキキにも、まだこういう店が残ってるんだな」

と、少しだけ安心する。

気がつけば、
東仙閣を思い出しながら入ったはずなのに、
帰るころには
「次は辛いちゃんぽんだけでも食べに来ようかな」
と考えている自分がいた。

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