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レナーズ ベーカリー

Anela.JブログのNO IMAGE画像(ハワイ・東京・福岡・CAのグルメ本音レビュー)

レナーズは、うまさで語る場所ではない

ワイキキのB級グルメの雄。
滞在中に一度は行くべき場所

それがレナーズ・ベーカリーだ。

口コミを読むと、
「外がサクッとしている」
「中がもっちり」
「甘さがちょうどいい」

…と、まぁ褒め言葉が並ぶ。

正直に言うと、日本人の味覚からすると、
はっきり言って「まずい」です。

あのべっちゃりとした油。
無遠慮なまでの甘さ。
どこをどう切り取っても、繊細さとは無縁。

でも、レナーズは“味”で評価する場所ではない。

ハワイを離れ、ロサンゼルスの大学へ進んだ息子が、三年ぶりに帰ってきた。
なにげなくワイキキをドライブしていると、

「レナーズ行きたいな。子どもの頃、連れて行ってもらったよね」

と、ぽつり。

ピンクの建物の前で車を止め、
二人でマラサダをひとつずつ手にする。

「なつかしいなぁ」

そう言いながら、パクリ。

そして――
お互い、ひとくちで満腹。

思い出の中では輝いていたあの味は、
現実では、やっぱり油っぽくて、やっぱり甘すぎる。

それでも、私たちは満足だった。

レナーズは、そういう場所なのだ。

ワイキキから少しだけ離れたあの距離感。
写真映えするピンク。
観光客が「一応行っておこう」と思える安心感。

そして、決定的にまずいのに、
なぜか致命傷にならない不思議。

観光客はワイキキに来たら、行くべきだ。
うまいからではない。

あとで「美味しくなかった」と笑うために。

それもまた、ハワイの味なのだから。

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