『久留米の裏路地に生まれた“カンパーニュ(田舎パン)”】 久留米市役所のすぐ目の前。 静かな裏路地にひっそりと佇む、小さなパン屋。 営業日は以前、水曜・金曜の週2日だけだったが、いまでは水・木・金の週3日営業に。 「なぜ、間を空けて営業していたんだろう?」 最初はそう思っていたが、今はむしろ納得している。 3日連続で営業することで、 売れ残っても次の日に回せるからフードロスが減り、 試作パンを出すにも連続した反応が見られる。 パン職人としても、商売人としても、理にかなった選択だ。 少しずつ、この店のやり方が**“こなれてきた”**気がする。 ⸻ 原材料費の高騰、物価の上昇、不景気…。 世の中の人の生活にゆとりがなくなると、真っ先に削られるのは「嗜好品」だ。 ベーグルパンもまた、その一つ。 “なくても生きていける”という位置づけにされてしまう。 けれど、嗜好品の価値が問われる時代だからこそ、変わるべきは作り手の発想なのかもしれない。 ⸻ 単なる贅沢ではなく、 「体にやさしい」「心が整う」「小さなご褒美になる」―― そんな形に、嗜好品はシフトしていくべきなのだろう。 パンを嗜好品から**“必要とされるもの”へ昇華させる工夫**が、いま求められている。 ⸻ この小さなパン屋が選んだ週3営業というリズムにも、 そんな時代の変化と向き合う、静かな戦略を感じる。
GRIN BAKE
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